計器の出力するcsvファイルの印刷時の手間を減らしたいとのご相談に関する案件です。
ご依頼内容:定期監視システムが出力するcsvファイルの印刷の手間を減らしたい。毎朝の業務で定期監視システムが出力する計測結果を記したcsvファイルを印刷しているが、Excel上でつど 列幅を調整しなくてはならず手間に感じており改善したい。
対応内容:
(1)実システムでのご要望事項の把握。
(2)改善方針決定。
(3)ソフト作成。
(4)導入。
結果:
(1)お客様と実機を前にして「手間のかかる作業」をご教示頂きました。
(2)既に稼働しているシステムにソフト的な影響が無いと思われる方法を御提案してご了承を得ました。
(3)ソフトを作成し、同型の予備PCをお借りしてスタンドアロンでの動作評価を行いました。
(4)現場のシステムにて動作確認を行い1週間程度の運用試験の後作業完了としました。
(お客様ご相談事項)
計器の出力するcsvファイルをそのまま開くと自動的にExcelが起動するが、列の幅は調整されず「#########」のような表示になってしまう(Fig. 1)。印刷結果も「#########」になるので都度 列幅を広げなくてはならず(広げ過ぎるとA4用紙に収まらなくなり再度 列幅拡大から印刷までをやり直すことになる)、毎朝のルーチン業務の手間がかかる。
(改善方法)
csvファイルを開く際に 列幅を成型するソフトを作成。これを通すとおのおののcsvファイルに適した列幅に整形してExcelで初期表示する(Fig.2)。
(操作方法)
印刷のために開きたいcsvファイルを右クリックメニューで、整形ソフト(ソフト名「ぷりんと前田君」)へ送る(Fig.3)。
毎日のルーチン業務でお客様が感じている「手間」をソフトウェアで少しだけ解消した案件です。
「都度同じことをする(繰り返す)」とか「自動的に調整する(計算する)」等のことは まさにソフトウェアが得意としている仕事の一つです。複数の業務を担当される多忙なお客様にはとりわけ、「手間のかかること」を繰り返し続けて欲しくないと考えます。また、ソフトウェアの活用で その「手間」の「削減」をして頂きたいと考えています。
一方で、既成のシステム製品に別のソフトウェアをインストールすることは弊社では基本的にはお勧めしておりません。システム開発時に共存を想定していないソフトウェアを後からインストールすることで既設のシステムが不調を来たし、既設のシステムを使うお客様や当該システムを開発したメーカ様やサービス様にご迷惑がかかるからです。
今回は 既に導入済みのシステム上でソフトウェアによる追加操作を実現するご要望でしたので当初はお断りする予定でした。しかし、お客様との話し合いで ①予備機を準備してトラブル発生時は即座に元の状態に戻せる環境を用意しておくこと、そして②既設システムと共存しても影響の少ない方式でソフトによる自動化が実現できること(ソフトウェアに託す処理が少ないためスクリプト処理が可能でした)の2点から対応致しました。
技術的に多少美しくなくとも安全と思われる範囲で最低限の解決案に絞ったプランをお客様にご了承頂いた例とも言えます。
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