DELL Precision 370にて、ときどきモニタ表示が消える事象の対応案件です。

ご依頼内容:検査管理システムの画面表示が出ないときがある。メーカのサポートが終了しており、修理を依頼したい。
対応内容:対象となるPCは、DELL製ワークステーション(Precision 370)のRAID構成モデルでした。
まずはお客様に不調時の状況をヒアリングしました。
「画面表示が出ないときがある」というお話からは、マザーボード、メモリ、ハードディスク、モニタ等様々な要因が推測されました。この機種はわりとメモリ不調が多いです。
ヒアリングに並行してPCのログを調査しましたがログからは不調原因につながると思われる異常は認められませんでした。
次に故障箇所の切り分け試験を行います。試験中に、お客様からヒアリングした現象に違い現象が再現しましたので、改めてお客様に「現象の内容」を確認すると、「そういえば・・・」という情報を得られ不調調査の助けになりました。
調査結果をふまえ、お客様に修理方針を提案します。
不調の根本原因はつきとめられませんでしたが、マザーボード及びHDDの交換にてその後再発が無く、対応完了としました。

FujidensoNotes

当該ケースのように「時々発生する現象」「ログにハードウェア不調の形跡が残っていない」場合では、お客様への不調状況のヒアリングが大切です。日常使われているお客様の感じる「違和感」が故障の調査に重要となる場合があります。
 -不調調査でのヒアリングとは、使用者が感じる「不調の事実」を、技術知見に照らし合わせて引き出していくことです。
メンテナンスの技術に加え、お客様とのコミュニケーションの品質を高めることが大切だと考えています。

Precision 370
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