DELL Precision T3500での案件です。
ご依頼内容:既存システムの代替PCになりうる同型機種が倉庫に放置されているのを発見した。前任者から引き継いでおらず当該PCの状態や保管の経緯がわからないが、現在調子が悪い稼働中のシステムのPCと同じ型式である当該PCを代替利用できそうで期待している。そこでまずは動くかどうかの点検と可能なら修理をお願いしたい。
対応内容:
(1)状態調査・修理可否の解析
(2)各所の故障修理
(3)内外清掃
(4)単体稼働試験&ランニング試験
結果:
(1)お預かりしたPCは起動してこない。POSTでのエラーが多数出ている状況。
(2)本体分解、点検実施。メモリ・HDD単体テストで故障切り分け。内部バッテリ交換実施。POSTエラーの解消後にOS不調が発覚した。PCに残存するHDDは1本だったが元々はRAID1ミラーリング構成の仕様のPCで、途中でHDDを片方取り外したように見受けられた。お客様のご了承を頂き、既存設定を破棄(RAID設定を解消して再度OSのインストールを実施)して再構築を行った。
(3)内外の清掃実施。CPU及びCPUFANとヒートシンクの分解清掃。CPUグリス再塗布。
(4)メモリアクセス12時間含む24時間のランニング試験にて異常無きことを確認。
倉庫に保管している「状態のわからないPC」を再利用したいとのお問合せを頂いた案件です。大手企業の管理御担当様からこのようなご相談を受けることは多々あります。日々の業務も多忙でありかつ人事異動も多くまた異動時は通常業務の引継ぎで手一杯となり、倉庫の保管品は後回しとなり結果代々引き継ぎがままならず、機器の状態を把握できていないというケースです。
また電気機器や機械装置に比べ、PCは不調か否かの判断に手間がかかるという特徴もございます。今回の案件においても、ご依頼されたお客様はPCにお詳しいのですが腰を据えて解析する時間が取れず、調査・解析・修理の可否判断を一式でお願いしたいというご相談でした。
状態不明のPCの調査・解析において弊社が注力するのは、お客様とのコミュニケーションです。どの状態をゴールにするか、どの段階で中止と判断するかなど、結果的にお客様にご満足&ご納得頂けるアウトプットに繋がる進め方(お客様への丁寧な御説明と的確な報告連絡相談)を大切にしております。
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